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  HYPトレーニングの定義③

HYPトレーニングの定義③

②で重心のコントロールの分離についてお話ししました。今回は、重心コントロールの選択・順序についてです。

ビジネスの世界でも選択と集中という言葉がありますが、それと同じ様な意味合いのものです。選択と集中とは、特定の事業分野に経営資源を集中すること。企業の競争戦略上、得意とする、あるいは、得意としたい事業分野を絞り込むこと。つまり、適材適所に投資を集中させ成功に結びつけやすくするという事です。

スポーツ、運動の世界でも同じで、使う筋肉や重心の高さを選択することで、より効率よく、強く、速く動く事ができるという事です。

例えば、野球のピッチャーがボールを強く速く投げるということを考えると、腕の振りのスピードが球速に関わります。手でボールを持っているので、手から先を速く振ることで急速が上がります。

そこで選択(Selection)と順序(Sequence)が重要になってきます。Selectionとは、定義②で話した分離した部分のどこを使うかという選択をする事、Sequenceとは、選択した筋・骨をどの順番で使うかという事です。これらの使い方を正しく行えば腕を速く振る事ができます。スタートは『おへそ』です。投げるならへそを中心に体幹を通じて肩〜腕〜指へ。蹴るのであれば、へそを中心に体幹を通じて骨盤〜膝、足先へつなぎます。 それを一本の棒のように動かすのではなく、しなやかに使う事ができれば腕振りが早くなります。

OnePoint⇨右ピッチャーの場合は右の下肋骨を左のASISへぶつけに行く感じです。そこにいかに連動を作る事ができるか?が球速、球質を決めると思います。

HYPhysio. 河井洋次